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2025年1月15日 (水)

へつらい外交

 日本の政治家が大挙して中国に押しかけ、融和的に態度を変えた中国の要人とにこやかに対話をしていた。まさかこれで日中関係が善くなる、などと考えているわけではなく、中国にはそうする事情があることを承知のことであるだろうが、その中国へ行った面々の目的について、考えてみた。

 

 訪問の目的は日本の水産資源の輸入規制解除と、拘束されている日本人の解放であると報道されている。その通りであろう。しかし拘束されている日本人の解放はなかなか困難で、よほどのお土産が必要になる。しかし水産物輸入規制解除は簡単である。そもそも言いがかりによる嫌がらせの規制で、中国が勝手に行ったことで、それをただ中国が、やめた、といえば良いだけだ。

 

 どうもそれができそうだぞ、と感じた面々が、もし規制解除となれば「自分たちが行って規制解除を成し遂げた」と手柄顔に胸を張ることができると期待してのことではないのかと私は考えている。そもそも中国側が不当であるのに、感謝して頭を下げることになるとしたら、なんと情け無いことか。へつらい外交ではないか。どんなお土産を持って行ったのだろうか。中国は腹の中で日本をあざ笑っているだろう。また何度でもこの手が使えることを学習したであろう。中国には何の損失もない。魚なんか他の国から買えるし、いくらでも日本近海で獲れるのだから。福島沖で獲ったものだって、中国船で獲ったものならたぶん問題にしていなかっただろう。

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コメント

こんにちは
この一件については「日本は全然変わっていないなあ」と嘆息しています。
日露戦争後にアメリカと移民などの問題でもめた時「アメリカは敵だ」として当時の中国(日清戦争などで日本と中国「当時は清国」との間は良くありませんでした)とよりを戻そうとした動きがありました。今のそれを見ると、トランプ政権の不透明性に流石に対米追従では危ない、と思った日本政府が中国に媚を売ったのでしょう。20世紀初頭に日本がした事と、21世紀4半世紀に日本がしようとしていることの共通性を垣間見たような感じがします。
では、
shinzei拝

shinzei様
日本の政治家にあまり出来のいい人がいなくなっている気がします。
矜持というものを多少なりとももっていれば、もう少し信頼できるかも知れません。
とはいえ、日本人の中に多少は存在していた、矜持を持ち合わせた人そのものが、ますます希少になっているのかも知れません。
もちろん人のことは言えませんが。

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