今日が雨のようなので
大晦日に息子とぐるっと回って約一時間のコースを散歩した。久しぶりに長く歩いたが、最後まであまりペースも落ちず、息子も大丈夫そうだね、と安心したようだ。元旦には近場の塩竈神社に息子と二人で初詣に行く。ここにはほぼ毎年お参りしている。そのあと刺身などを買い出しに行って歩いたので、その日も五千歩のノルマを達成した。そのあとはあまり歩いていなかった。
今日が雨のようなので、昨日暗くなる前に散歩に出た。あまり風はなくて、せっせと歩けば寒くもない。それでもたまに木枯らしが吹き抜けることもある。もう正月気分はどの家からも感じられない。何とかノルマの五千歩を達成。明日は雨だから引きこもって本を読み、映画を見ることにしよう。
江國滋の『俳句とあそぶ法』という本を読了した。この本は初心者に俳句の楽しさと面白さ、そして奥の深さについてわかりやすく教え、句作の世界に誘い込んでくれる本だ。初心者以外に読まないでほしい、などという章もあったりする。
「旅先で一句というと、すぐに、山だの、川だの、草だの、木だの、と、みなさん、なんでそうそっちのほうばかりきょろきょろなさるのか。旅イコール風景イコール自然という公式に、あまりにとらわれすぎておられる。山川草木もとより結構だが、それは、すっと、詠めたら、の話であって、初心のうちは、なにも自然の景色にこだわることはないのである。町中の田仲のビラでもいい、パチンコ屋の看板でもいい、カサカサのほっぺたが林檎を思わせる少女でもいい、通学ホームにあふれた学生服のにきびの行列でもいい。土地の人情、土地の料理なんかは最高の素材なんだし、地酒に方言ときたら、ますますよろしい。句になるものはいくらだってごろごろしているではないか。」
「初心者だからといって、臆することはないのである。こんな句を詠んだらはずかしいとか、笑われるとか、みっともないとか、そういう弱気がいちばんいけない。」
ということで、散歩途中に浮かんだ句
木枯らしと人と車とぬける道
やはりもう少し勉強してからにしよう。
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