まだ残っているが
私のパスポートの期限は、今年もいれればあと五年弱残っているが、もう海外へ行くつもりはない。海外旅行は結構体力が必要で、その体力に自信がなくなったし、さまざまなことがデジタル化していて、それらがよくわからないので煩わしい気もする。それでも未だに旅行会社から送られてくる海外旅行案内のパンフレットを打ち切りにせずにいる。それを眺めて夢想するのもささやかな楽しみであるからだ。
昨日届いたパンフレットにはかなり心が動いた。「シルクロードの旅、ウルムチ・トルファン・敦煌・西安の旅」というパック旅行に、である。敦煌から先に、いつか行こうと思いながらかなわないままなので、最後の海外への旅として行きたい気持ちになった。見せられる西域しか見ることはできないだろうが、それは仕方がないことで、想像の目で過去を重ね合わせて見れば良いだけだ。とはいえ習近平政権下の中国に出かけるリスクはとりたくない。どんな言いがかりが加えられるかわかったものではない、というおびえがこころに浮かぶ。わかっていながらの危険を冒したいと思わない。
安心して行けるときに行っておけば良かったと、心から後悔しながら冊子を閉じた。
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