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2025年2月13日 (木)

 司馬遼太郎の対談集の中で、山崎正和が語っていることを引用する。

 

「藤原惺窩(ふじわらせいか)は、お互いに信という観念さえ信じていれば、いかなる風俗の違いも乗り越えてやっていける、と言うんです。風俗の違い、習慣の違いは認め合って、信という普遍的理念だけを信じて、お互いに商売しようということです。」

 

 これは実際に安南(ベトナム)との交易の際にもめ事があり、それに対して藤原惺窩が、当事者の角倉素庵の配下にもたせた、安南の王様に渡した手紙のなかの文章のことを言っている。

 

 ディールとは、商売のことではなく、力による恐喝のことなのだろうか。世界はトランプのアメリカとは商売が成立しないと内心では思っている。信のないところには商売は成立しない。いまはただ力に屈服しているだけで、そんなものはいつか破綻する。破綻すると信じたい。アメリカ以外の多くの人はみなそう思っている。それはある意味でのアメリカに対する呪いである。 

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コメント

こんにちはあの”自己顕示欲だけ””発達障害者”の大統領はしきりに取引取引とのたまっておいでですが、政治というのはビジネスとは違うものでしょう。結局彼は国家権力を”預かっちゃった”ビジネスマンに過ぎず、その二つの要素がほぼ最悪の形で合わさってしまったのでしょう。
まあ、彼も相当年だそうですから3期目はないでしょう。それまで日本や欧州、そして中国などは我慢のしどころでしょう。ただ、言えることは、彼の登場で完全にアメリカの民主主義は衆愚政治に変わったことです。
では、
shinzei拝

shinzei様
トランプがビジネスマンだというのは、まともなビジネスマンに対して大いに失礼だと思います。
ビジネスマンは交渉に際して対等でなければならないという、最低のルールを無視するのはビジネスマンのすることではありません。
アメリカはそんなこともわからなくなってしまった愚人の集まりに堕落してしまったと云うことでしょうね。

おはようございます
うっかりしたことを言ってしまってすみません。
トランプ大統領は所詮はゴリ押しが上手ずな地上げ屋にすぎませんね。確かにまともなビジネスマンの皆さんには失礼なことを言ってしまいました。そういう人たちにしてみれば「あんな奴と一緒にしないくれ」だと思います。
では、
shinzei拝i

shinzei様
こちらこそ申し訳ありません。
別にshinzei様に反発したのではありませんので、気になさらないでください。
ご理解いただいたとおりの、元ビジネスマンとしての、トランプに対する思いを書いただけです。
それにしてもマスコミというのはビジネスマンの何たるかも知らずにいいかげんな解釈をするものです。
だからその解釈はしばしば過っています。

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