シームレス
昨晩のプライムニュースはサイバー防御がテーマだった。サイバー防御といえば、重要インフラや国家に対してのサイバー攻撃に対する防御だと単純に考えてしまう。それもあるが、じつは迷惑メールもそのサイバー攻撃そのものなのであって、それらはシームレス(継目なし)の問題であることを知った。昨日、このブログで迷惑メールに対する公的対策ができないものか、当然するべきだ、という考えを述べた。現在世界中でそのようなサイバー攻撃が急増していて、その攻撃をもっとも受けているのが日本だという。日本の防御が脆弱で、しかもその攻撃による利益が最も大きく得られる国だからだという。
もちろんそれに対する対策が必要だということは政府もわかっている。ところが、それらの対策を阻害している大きな要因があるという。それが憲法21条、「通信の秘密はこれを侵してはならない」という条項なのだ。大げさに言えば、憲法が国や国民を守る為の方策を阻害しているともいえる。たぶん憲法至上主義の野党の一部は、国が滅びようとも、まず憲法を守ろうとするだろう。もちろんそれは冗談だが、そういう人たちはその可能性に対する想像力を欠いていることは確かに思われる。世界がどんどん変わる中で、憲法はそれに対応しきれない点がある。極端に言えば、憲法がある意味の日本の脆弱性となっているところがあるということだ。
現在国会で憲法に抵触しないギリギリの所でのサイバー防御に関する法律を審議しているのだそうである。番組では、十年以上前にそのような法律を制定すべきだったと指摘していたが、たぶんその時代にそういう法律を提出すれば、プライバシー侵害を認めるのか、として憲法を盾に、野党から袋だたきに遭ったことだろうとも報じていた。いまは事態を認識して賛同する野党もあるから、法案は成立する可能性があるという。手遅れでも、しなければならないことは前へ進めなければならない。そうして欲しい。
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