日本海を新潟から山形へ
笹川流れからさらに北上する。新潟県と山形の県境には鼠ヶ関がある。古い関所で、古代のものと江戸時代あたりでは場所が違うという。ここも芭蕉の歩いた場所で、また義経主従一行も船で落ち延びるときにここに上陸したはずだ。
鼠ヶ関の突き出た小さな半島に弁天島があり、その入り口には神社がある。今回は横着をして遠くから写真だけ撮る。
この先少し先から再び日本海東北自動車道に乗る。だからむかし泊まったことのある湯野浜温泉は通らないのが残念。先日訪ねた、大阪のあにきぶんの人と湯野浜の民宿で、宿のおばさん共々酒を飲んで歓談した。おばさんは、旦那が癌でねえ・・・、などと言いながら、青いあっぱっぱあを着て、歌いながら踊った。明るいような哀しいような酒だった。
酒田を過ぎた頃から日本海東北自動車道から鳥海山がよく見えた。いままで何度もここを通ったが、こんなに全部がクリアに見えたのは初めてである。とにかく素晴らしい。感激である。山形側から見るのと、でんでん大将様のいる、にかほからでは回り込むからまた山の景色が違う。
待ち合わせ時間に余裕があったので、吹浦(ふくら)の大物忌神社に立ち寄る。正面は拝殿。
ここは出羽国の一宮。奥の院は鳥海山の山頂にある。
上の社に行くにはこの石段を登らなければならない。申し訳ないが、見上げるだけで失礼した。
この大石灯籠がとても印象深かった。二メーターを超えるのではないかと思われる大きさで、とにかく大きい。
このあと少しだけ前回絶景で感激した三崎峠からの海の景色を見るために立ち寄った。ここがちょうど山形県と秋田県の県境である。すぐ先の象潟で、でんでん大将様と待ち合わせだった。ご承知のように、象潟はむかしは松島と列ぶ九十九島の美景だったところ。いまは地震で隆起してしまってむかしの面影はない。
三崎峠の写真は次回に。
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