要らぬことを云う
日曜日の昼時間、和田アキ子の出るバラエティ芸能ニュースの番組をけっこう見ていた。一週間でこれだけ見ておけば、ほぼ芸能ネタは十分で、むかし新聞をとっていたときに、載っていた週刊誌の見出しを見れば、ほぼ芸能界のゴシップについての情報は十分だったことの代わりとしていた。ある時期から、なんでこんな番組を見なければならないんだ、という気がしてきて以来、まったく見なくなった。芸能界の情報など必要ないし、興味も失せたのだ。たぶん芸能界の方が私に愛想をつかせてくれたのだろう。
欠かさず拝見している式部さんのブログに、大谷翔平が女児誕生を報告した文言について、その番組で和田アキ子がコメントにしたことについてお怒りを持って書かれていた。要らぬことを云うなという主旨で、見ていないのでわからないものの、書かれているとおりならまったくその通りだと思う。知ったかぶりのコメントがときに不要で、却ってめでたいことに冷や水を浴びせてしまっていることに気がつかないというのは、やはり問題であろう。和田アキ子に悪気はなかった、というのならその通りであろうが、悪気があればもう一巻の終わりである。老醜、というご指摘は私も同感である。
めでたいときには、めでたい、めでたい、とだけいうのが礼儀で、「じつは・・・」などと要らぬことを云う「金棒引き」は私のもっとも嫌いな人種であって、ところが自分自身がそうなりそうな知ったかぶりであることに常に危うさを感じている。相手の知らないことをお教えするという親切心ではなくて、ただの自己顕示欲から発するものであることくらいは自覚しているつもりなのだが・・・。酔うととくにその歯止めがなくなり、弟夫婦や友人に迷惑をかけている。恥ずかしい。
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