つり革
電車に乗って、混んでいれば吊革につかまる。私は大きくて重いので、よろけると人に迷惑をかける。小柄な人はたいてい私を支えにする。電車の揺れに従ってつり革に体重をかけて私は揺れる。私を支えにしている人も一緒に揺れる。気がついて、足でなるべく揺れをこらえ、つり革はその補助であると思いながら立つことにした。吊革につかまる手の力が半減した。
人は何かにつかまりながら生きている。気がつくと自力で生きられる部分まで何かにつかまって生きている。
この頃立ち上がるのに何かにつかまらないとスムーズに立てない。一時期は床に座ることが面倒で椅子に座ることが多くなった。いまは多少体調も戻って、主に床に座るほうが普通の状態に戻っているが、それでも何かにつかまろうとする。それを極力自力で、主に足の力で立とうとするように意識すると、立てるのである。つかまることに頼り過ぎている自分を少し反省している。
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