アメリカがどうなろうと、中国がどうなろうと、知ったことではないといいたいところだが、おかしくなれば必ず日本も大きな影響を受ける。それだけ経済的な関係が深いのであって、残念なことである。本音を言えばアメリカも中国もとことんおかしくなったらいい、とまで思っているのだが・・・。悲観的なシナリオを妄想してみた。
トランプはアメリカの製造業の復活を約束したが、今のところその成果は見られず、逆に雇用は減少傾向である。これが一時的なものとは思えない。関税により輸入原料などが高騰しつつある中で、これからますますアメリカの製造業は販売不振により苦戦することになるだろう。物価は上がり、雇用が減少する。景気を浮揚するために金利は下がるだろう。そうして自動的にドルが市中に注ぎこまれることになるが、その行き場はアメリカ国民ではなくて一部の大富豪の元であろう。そうして使われないお金は死蔵され、滞留して景気刺激とはならない。アメリカ国家の借金はますます膨れ上がる。金利が下げられたことにより、アメリカ国債の引き受け手がいなくなる。何とか借金の穴埋めにするために国債の金利を上げざるを得ない。いままでは日本や中国がアメリカ国債を引きうけていたけれど、もうどちらもそんな余裕はない。
アメリカという国を維持するためのシステムをむちゃくちゃにしておいて、その挙げ句の果てに何とか立て直そうとしてもなかなかうまくいくとも思えない。それに問題解決の専門家の多くがトランプ政権によってクビにされてしまった。イエスマンの素人たちが対策案を提案しても、それは一時的な弥縫策に過ぎず、事態をますます紛糾させてしまうのではないか。取り返しがつかない事態になってはじめてアメリカ国民はトランプ政権とはどんな災厄であったのか思い知ることになるだろう。
中国の対米貿易は輸出も輸入も大幅に減少したらしい。中国は国家が後押しできるから、アメリカにもヨーロッパにも薄利多売で怒濤の輸出をしてきたが、さすがにそれをすべて受け入れていてはアメリカもヨーロッパも国がもたなくなってしまうと気がついた。では中国はどこに向けてものを売るのだろうか。中東か、アフリカか、中央アジアか、中南米か、東南アジアか。大量の資源を飲み込み、それを使って製品を送り込めばそれぞれの国は産業の継続維持が不可能になってしまう。購入したものの代金の支払いも不可能になってしまう。中国の債務の罠が言われてきたけれど、いくら債務が積み上げられても払えないものは払えない。つまり中国は貸し倒れの債権を抱えることになる。すでに抱えている。
原因は中国の国営企業による大量生産のシステムにある。儲かろうが儲からなかろうが大量に作り続けないと存続できない状態であって、それを温存したのが習近平の経済政策なのだ。それを是正すればそれによって支えられている中国共産党という支配体制そのものが崩壊しかねない。本質的に無理な体制であることが明らかになりつつある。当然ゆがんだその構造は社会不安につながる。そうならないために強圧を以て押さえ込みつづけるだろう。押さえ込まれた圧力が高まれば高まるほどその破綻は強烈なものになる。そうならないためにガス抜きのために中国が何をしでかすか。それが恐ろしい。
もう最悪を覚悟するしかない。いままでのままではどうにもならなくなりつつある。日本も再び民主党政権時代の素人政策をくりかえしては共倒れだ。この際だから、自民党の中堅や若手の優秀な人材による清新な政治に期待するしかないと思っている。少なくとも野党よりも優秀な人たちがいると信じている。それに託したいと思う。託したら任せるのだ。これからたいへんな時代を迎えることになりそうだ。嵐に備えなければ。日本は東日本大震災だって乗り越えたのだ。耐える力はあるはずだ。
最近のコメント