『妻への家路』
映画『妻への家路』は2014年の中国映画。原作のある映画で、監督はチャン・イーモウ、主演はコン・リー、あの名作『赤いコーリャン』のコンビ。原題は『帰来』である。文化大革命の中では信じられないほどの数の悲劇が中国の知識人を襲ったが、その一つの悲劇を丁寧に描くことで、その傷の深さと重さを痛烈に感じさせる。この映画を今製作して上映したら、現在の習近平政権はそれを許すだろうか。多分無理に思うがどうだろうか。
自分の知る文化大革命についての知識とその事実、その怖さを強烈に体験できるとともに、現在もときにはこのような目に遭う可能性がある世界というものに、改めて恐怖を感じる。ある感動的な結末に期待を込めている視聴者は、このラストに何を感じるだろうか。
もう一本、『パッセンジャー』という2016年のアメリカ映画を見た。ほかの星への移民宇宙船内で起こる出来事がドラマチックに、しかもスリリングに描かれている。かなりの迫力で楽しめた。ヒロイン役のジェニファー・ローレンスが理不尽な事態に翻弄されながら立ち向かっていく姿が、彼女らしい役回りで大いに楽しめた。彼女の最後の決断は・・・。見てのお楽しみ。映画っていいなあ。
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