人口ボーナスの時代の終焉
機械化が進んで省力化され、ブルーカラーの人手が余るとされてきた。だから労働者がロボット化に反対したりした時代があった。しかし単調な仕事の繰り返しだったり、環境が悪い状態だったり、時に危険な仕事はなり手がどんどん減っていき、機械化したほうが、合理的ということになっていった。しかしどうしても人の手が必要なブルーカラーの仕事は案外なくならず、逆に人手不足になっている。
ところがAIの著しい進歩により、いま脅かされているのがホワイトカラーである。いわゆる書類仕事、頭を使う仕事の多くが次々にAIに置き換えられている。ホワイトカラーはブルーカラーよりも賃金が高かったから、その経済効果は会社や組織(役所など)にとって大変大きい。つまりその置き換えが進むのは必然的ということだ。
どこの国でも、親は子供に教育を授けてホワイトカラーの仕事に就くように期待した。賃金が高く、豊かな暮らしができることを望んだからだ。中国や韓国を始め、子供の教育に大変な額の投資をしたのもそれを考えてのことだった。だから大学への進学率は高くなり、競争は激化し、子供にとっては過酷な状態になっている。しかしその大学を卒業した若者たちの就職率がどんどん下がり、就職難になっている。そして大学を出たのにブルーカラーの仕事に就くことなど自分はもちろん、親も考えていないから、求人と求職者のアンバランスはどんどん大きくなっている。
実際にホワイトカラーの職種は、とくに優秀な一握りだけが必要で、その他はどんどん不要になりつつあるのではないか。本来は機械化もAI化も人間が楽になるためのもののはずだったが、誰も楽にならない時代が到来しつつある。
人間はこれからどんどん必要なくなっていく。それなら人口が多いことの利点、つまり人口ボーナスという現象は、いまに過去の神話になってしまうのではないか。日本人を始め、先進国で少子化が進み、軒並み人口が減少し始めたのは、ある意味で無意識の未来の先取りなのではないか。中国やインドの人口ボーナスは、戦争でもしない限り、いまにただその国の負担に変わるのではないかと期待を込めてそう思う。だからといって戦争を仕掛けたりしないで欲しいものだ。
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コメント
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こんばんわ!
仕事とAIの関係・・・さすがですね~そんな事考える事も出来ませんでした。
そちらでは連日の猛暑、体調にも影響あるのでは???ご自愛下さい。
俺の娘の旦那も御地で仕事をしています。
投稿: でんでん大将 | 2025年9月 1日 (月) 20時35分
でんでん大将様
あまりに暑いので、出かけるのも最小限にしています。
ほとんど引きこもり状態が続いていて、おかげで体調は戻りました。
今回のブログの内容は、私が勝手に推論したもので、実際これからどうなっていくのかわかりませんが、興味があります。
投稿: OKCHAN | 2025年9月 1日 (月) 21時01分