恐れなくなった
死にたくなったから人を殺す、というのはまともな人間には理解できない考えである。もちろん自分の意に染まないから殺すでも、憎いから殺すでも常人には共感できることではない。しかし現にそういう考えを持つ人間が存在して、そのうちのほんの一握りの人が実際に殺人行為に及ぶ。潜在的殺人者はその何倍いるかと思うと恐ろしい。襲われないのが幸運、というのは不条理な世界だが、実は人間世界が最近そうなったというわけではないような気もする。戦争がなくならないわけだと思う。
熊が人間の生活圏に侵入することが当たり前になってきた。昔は人を恐れて人の姿を見れば身を隠し、自分のテリトリーに帰るのが普通だったが、今はほとんど恐れる様子がないように見える。これは人間が熊の生活圏を狭めすぎたからだとか、餌が足らないとか、個体数が増えすぎたからとかいろいろ言われていて、実際のところは素人の私にはわからない。はっきり感じるのは、熊が人間は怖くないものだとはっきりと認知して、個別の個体だけではなく、熊全体がそれを学習したということだ。怖くないと学習した熊に人は怖いものだと再び思わせるのは、今のような及び腰の対応では無理だろうなあ、という気がする。過疎地に住むことがますます困難になっていくことだけは間違いない。
そういえば、気が向くと山の中の観光地や温泉などを訪ねあるく。そういうときには狭い山道を走るが、さすがに熊には今のところ出会っていない(こちらが気がつかないだけだろう)。しかし猿にはしばしば会う。十年前から見たら、この二三年はそこら中で猿を見る。道路の傍で逃げもせずにこちらが走り去るのを平然と見ている。その頻度は激増していると言っていい。猿がそれだけ増えたのか、それとも猿も人は怖いものではないと学習したのか。その傍若無人ぶりから見て、どうも後者であるようだ。
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本当におかしな日本になっているなと思います。先日もこのような事件が
ありましたね・・・死にたくなったから人を殺す、殺すのは誰でも良い、抵抗
しないような弱い人を狙う・・・死にたくなったら、おまえ自身を処分すれば
良いだろうと怒りを覚えます。何も関係のない、怨念もない、今回も老齢の
女性を狙ったりして・・・呆れた日本になりました。勿論、怨念があるから
殺す等もよくはありませんが・・・
クマも困った問題です、わがまちでも毎日のように目撃があります。秋田県
では殺された事案もありますし、きょうも国内でありましたから、秋田県だけの
問題ではありませんね・・・俺はどんどん捕獲しろとの考えです。
投稿: でんでん大将 | 2025年10月 3日 (金) 19時30分
でんでん大将様
ニュースを見ていると、人間の生活圏への獣たちの侵入がどんどん増えて、しかも人間に危害を加える事例が急増しているように感じられます。
どうしてこれほどエスカレートしているのかと思います。
まさか熊や猿やイノシシが、「動物愛護」の人たちの、正義の言葉を聞き知って心強くなったからではないとは思いますが。
投稿: OKCHAN | 2025年10月 4日 (土) 03時56分