加曽利貝塚に行く
千葉市の加曽利貝塚を見に行く。小学生時代に友達と来て以来だから六十年ぶりだ。ほとんど記憶がない。本格的な発掘が始まったのは昭和50年代からで、貝塚だけではなく縄文遺跡が発掘されてにわかに詳しい調査が始められた。北側の円形の遺跡と、南側の馬蹄形の遺跡に分かれていて、北側は紀元前五千年から四千年、南側は紀元前四千年から三千年とのことで合わせて約二千年あまりの期間の痕跡が残されている。
貝塚の全景図。
ボランティアガイドの人が声をかけてきたので案内をお願いする。
私より少し年上かなと思ったら、なんと十歳も年上の八十五歳とのことであった。
発掘は細々とつづけられているが、まだ全体の一割も済んでいないのだそうだ。
発掘している人たち。
左手が貝塚。遺跡の周辺に幅広く厚さ2メートルに積み上げられていて、この竪穴式の住居らしきものはその貝塚の層の下から出てきたもの。この遺跡からは人骨も多数発見されている。人骨は貝の石灰のために朽ちずにそのまま残っているそうで、あとで発掘されたものの展示してあるところで見せてもらった。
周辺にも雨で洗い流されて露出した貝殻が無数に散らばっていた。
貝塚の断面図。小粒の貝がキサゴという巻き貝で、そのほかアサリやハマグリ、潮吹き、牡蠣などたくさんの種類の貝がある。一番多いのがキサゴである。
キサゴという貝が私の知るナガラミという貝と同じものであるかどうかが特に知りたかったことであった。
キサゴは大きくても1センチほどで、三センチ前後有るナガラミとは種類として近いかもしれないが、同じものではないそうだ。そしてそんな小さな巻き貝の身を取り出して食べるのもたいへんだろうというと、たぶん実を食べるよりも出汁として使ったのであろうとのこと。
このあと出土品を見に行く。
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