原因と結果、総合知
瀬戸内の牡蠣が大量死して、壊滅的な被害を受けているという。生き残ったものも、そのまま生き続けられるのか、そしてそれを食べても問題ないのか、確たる原因が今のところ不明なのでなんとも言えない。牡蠣の養殖は一年ではなく二年とか三年かけて育てるので、来年収穫する分まで甚大な被害を受けているらしいから、壊滅的としか言いようがない。海水温の高温化、海水中の酸素濃度低下、雨が少なかったことによる川からの栄養分の流入不足などが原因と推定されているらしいが、九割前後という大量死をそれだけで説明できるのか。まだ発見されていない毒素、高水温で発生するプランクトンに何か原因があるのではないか、などと素人考えで想像してしまう。
ところで東北日本海では、ハタハタが激減、川に遡上する鮭もどんどん減少しているという。獲り過ぎということも昔はあったが、いまは少なくとも日本の漁業者は漁獲量や漁獲時期を守って適切に獲っているはずで、乱獲が原因とは思えない。
熊の市街地への出没が連日報道されている。被害も続いている。熊はもう文字通り傍若無人である。猿やイノシシの出没ももう定常的になっているようだ。車で地方を走っていると猿に出会うことが増えたし、全く車にも人にも恐れなど持たず、平然としている姿を見せられる。
そうなってしまったことの原因が、個別に調査し論じられている。それぞれに根拠のある原因の推定なのであろう。しかし、それらの背景にあるものを総合的に、そして学問的に考察することが模索されてもいいのではないかと思う。木を見て森を見ずになっていて、根源的なものを見損なっていないか、と思うのである。原因が人間側にある、という見方もあって確かにそうも思えるが、それをしっかりと知恵を出し合って考えることが必要なのではないか。生物学、社会学、海洋学など関連する分野を横断的にまたぐ思案があってもいいのではないか。個別を詳しく考えることと同じか、それ以上に全体的に俯瞰して考えるということは重要だと思う。そこで初めて見えなかったものが見えてくるのではないか。
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コメント
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こんばんわ!
海を見れば何ら変わっているようには見えませんが・・・おっしゃるように、今季の県魚であり、
これを食べないと年を越せないと言っているハタハタの接岸は今季は絶望的な予測です。
加えて鮭も揚がりませんし、採卵するための鮭の遡上も大幅に減少しています。
昔のような乱獲はしてませんし、水揚げの期間も限定して保護しているはずですが・・・
それに鮭は毎年放流をしているのです。
関係者に伺うと、海水温の上昇が絡んでいるのでは?との事。漁業関係者は大打撃を
被っています。
投稿: でんでん大将 | 2025年11月23日 (日) 20時16分
でんでん大将様
鮭の不漁はテレビで知っていましたが、ハタハタの不漁は貴ブログで知りました。
温暖化だから、そしてそのために海水温が高いから、という理由だけではないのではないか、という気がしています。
このように当たり前に食べてきたものが次々に食卓から姿を消していくような不安を感じています。
根源的な原因を見過ごしているような気がしてなりません。
投稿: OKCHAN | 2025年11月23日 (日) 20時40分
こんにちは
そう言えば本来西日本の下関あたりで獲れていたフグが北海道で撮れるようになったそうです(私の記憶が確かならば、です)
一方それまで駅弁にもなっていたスルメイカが獲れなくなっているそうで、最初これは中国や韓国、そして北朝鮮が乱獲しているせいだ、と言われていましたが、どうやらそうでもないらしい、と言います。やはり気候変動のせいでしょうか。今より寒冷期になった平安時代後期には鮭が紀伊半島の川に登ってきたと言いますし・・・。
では、
shinzei拝
投稿: shinzei | 2025年11月24日 (月) 13時26分
shinzei様
世界で現に起きているさまざまな異常の相互関係、同様の歴史的な検証などを突き合わせ、他分野で総合的に考察し、何が原因でこういう事態が起きているのか、そしてこれからどうなるのか、もっと考える必要がある気がします。
単純に人類のエネルギー濫費による温暖化がすべての原因である、それが犯人だ、と言いたてているだけで済むとは思えないし、今回のCOPの会議を見ていても何も解決しないような気がします。
恐竜の絶滅の二の舞に、人類も陥りそうな予感がしています。
杞憂でしょうか。
投稿: OKCHAN | 2025年11月24日 (月) 14時44分