大げさだが
新しいことを知るのはうれしいし楽しい。そのことを受験勉強のあたりから見失っていて、大学に入ってから少しずつ取り戻していたつもりだったが、後期高齢者になった今頃になって、本当にその楽しさを思い出した。もっと早く気がついていたら良かったのに・・・。こどものときから本を読むことが好きで、活字を見ていれば心が安らぐ。読んでおもしろいことを求めていたからミステリーや時代小説、SFなどを主に読んで楽しんでいたが、五十歳を過ぎたあたりから、小説が以前ほど夢中で読めなくなっていった。
代わりに歴史の本や中国関係の本、紀行本、古典、評論、エッセー、明治や戦前の作家の文学作品を読むようになった。読むペースはもちろん娯楽小説を読むようなわけにはいかないが、その代わりに読みながらものを考えることを楽しむようになった。そうして無関係に思っていた物事に関係が読み取れたりするとそのことに感激したりするようになった。今の大きな喜びはその「関係」を見いだすことにあるといってもいい。
今年体調を崩したあたりから引きこもり状態になり、そのときに高校講座や放送大学を視聴してにわか勉強を始めた。番組から得られた情報の、ほんの一部しか受け取れていないのはザル頭としては仕方のないことだが、新しいことを知ることの楽しさうれしさよりも、無関係だと思っていたさまざまなことに、実は深い関係がある、とごくたまに気がつくようになったことが何よりうれしく楽しい。思わず声が出るほど感激する。当たり前のことでも、自分の力でそれに気がつくというのはうれしいものだ。
今回、東北へ日本の古代を訪ねて歩く旅をしたのは、そういうお勉強で知ったことを自分の目で見て、知識ではなく自分の体験として頭に取り込みたいと思ったからだ。気がついたら衰えていた心も体もしゃっきりと前向きになっていた。好奇心と知識欲が自分をよみがえらせてくれた。今、いろいろ本を読みながらその関連がどんどん頭に浮かんでいるところである。そのことをちゃんと咀嚼できたら自分の言葉で語れるようになるかもしれない。大げさではなく、学ぶことはとても楽しい。苦手なものもあるけれど、テストがあるわけではないから好きなものだけ楽しめばいい。なんとありがたいことか。
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