『新編 日本の面影』を読み始める
ラフカディオ・ハーンが日本にやってきて、はじめて書いた作品集を『知られぬ日本の面影』という。英語で書かれた大部のこの作品集をそのまま日本語に訳してたものもあるが、この『新編 日本の面影』(角川ソフィア文庫)はそれを池田雅之(早稲田大学名誉教授)がアンソロジーにまとめ上げて、つまり編集して、さらに少し読みやすい形に訳し直したのがこの『新編』としたものである。
先日はそれをEテレの『100分de読む名著』という番組で特集していたものを見て(そのことはブログに書いた)、この本を取り寄せ、配達されたので昨日から読み始めた。まだ初めの方、第三章くらいまで読み進めただけであるが、素晴らしい。外国人としてのラフカディオ・ハーンの語るその時代の日本を見ながら、ほとんど西洋人と同様になってしまった現代の日本人である私の目で、彼の見ている日本を一緒に見ているのだが、その背後には古代からの文化を引き継ぐ日本人としての私の意識が、そこにその時代の日本を幻視する。ややこしい書き方で申し訳ない。
やはりラフカディオ・ハーンはオープンマインドである。見えているものを見えているままにそのまま感動しながら書いている。そのやさしさ繊細さ、美意識がこちらにそのまま響いてくる。読みながら私も感動する。彼がこれほどの作家であるとは知らなかった。朝ドラの『ばけばけ』を見たことがきっかけでこの本に出会えたことをうれしく思う。できればこの朝ドラをおもしろく興味深く見ている人の多くが、この本を合わせて読むと好いのにと思う。
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朝ドラや大河ドラマを毎回見る習慣はないのですが、テーマや主人公に興味があった場合は見ていて、小泉八雲と聞いたら”これは見ねば!”と、『ばけばけ』は見ています。もう、あのオープニング曲が耳から離れなくって…😅
『新編 日本の面影』、ぜひぜひ読んでみたいです!
さっそく探してみたいと思います✨
投稿: いぬいか | 2025年12月 5日 (金) 19時47分
いぬいか様
ようやく半分ほど読み終えたところですが、期待していたとおり、たいへん印象深い文章です。
映像的であるとともに、聞こえる音についてとても鋭敏な感性が感じられます。
お薦めです。
投稿: OKCHAN | 2025年12月 5日 (金) 21時26分