食道楽
今はそれほどでもないが、私はこどものときから何を食べてもおいしく食べられた。私がまずいと思うのはよほどのことで、多分誰が食べてもまずいだろうと思う。だからといって味覚が鈍感なのではない。ややおいしいもの、おいしいもの、とてもおいしいものとおいしさのランクは自分なりにあるのだ。そしておいしかったものの記憶は多分普通の人より鮮明に残っている気がする。
現役時代は営業という仕事だったので、お客さんとおいしいものを食べて親しくなることは度々あった。おいしく食べてみせるのは得意である。何しろ本当においしいのだから。出張すればその先のおいしいものを教えてもらうのを常とした。だからそういう店も探したし、食べ物の本や料理の本もずいぶん買って読んだ。大好きだった池波正太郎(食通だった)の本から店をたどってみたこともある。気がついたら食にまつわる本がかなり溜まっていた。
そういう本の大半はすでに処分してしまった。そういう店や料理を探して愉しむということがなくなったからだ。そうして最後に残っていた何冊かの本も残らず処分したところである。あとは酒の肴になりそうなものや簡単なレシピを書いてある雑誌が何冊か残っている。それで簡単なつまみを作り、ささやかに独酌を愉しんでいる。
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