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2026年1月 5日 (月)

言うべきことが言えない

 私はトランプがベネズエラに武力介入したことは暴挙だと思っている。ベネズエラのマドゥーロ大統領が悪逆非道の人物であれ、それが他国で軍事行動を起こす正当性の根拠にはならない。なぜなら、それが正当であると認められれば世界の秩序が崩壊しかねないからだ。例えば中国の習近平は、日本が軍国化し、中国の内政問題(台湾)に介入しようとしている悪逆な国家であると決めつけて非難しているが、だから日本を攻撃してもよいと判断するのとどう違うというのだ。台湾問題はすでにそういうレベルに膨らみかけている。

 

 日本としてはそういうきな臭い国とは距離を置きたいところだが、中国ともロシアとも北朝鮮とも海を挟んで国境を接した隣国であるし、アメリカとも深い関係、と言うより深すぎる関係があって対岸の火事というわけにはいかない。

 

 どこの国もトランプが狂った、と内心では思っている。思っているけれど、それを非難することができない。狂ったトランプの狂気の槍先がいつ自分にむくかわからないから言いたいことが言えない。高市首相だって、トランプがとんでもないことをした、と思っても、絶対にそれを口にできない。立憲民主党の岡田氏に何度問われたとしても、今度は口が裂けても本音を口にはできないだろう。あのゼレンスキーにしても今回のことでトランプ批判を口にできないでいる。批判しているのはプーチンと習近平だけだがその言葉は形だけで物言いは柔らかく、内心では嬉しくて快哉を叫んでいるだろうことが感じられる。

 

 アメリカというのは、どんなに不出来の大統領がどんなにおかしな事をしても、それを修正していくシステムを持っている、というのが今までの伝説だった。ところが今の取り巻きはその修正をすることができない。トランプの矛先が自分に向いたら身の破滅だからだ。しかしトランプにこのような凶行を指嗾したのは誰なのだろうか。トランプに何かを吹き込んだものがいたのだろうと思う。一国を自分の支配下にすることで利益が得られると判断させた何者かがいる気がしている。グリーンランドにしてもしかり。ベネズエラの次はコロンビアかキューバかパナマか。

 

 アメリカ国民は相変わらずで、そもそもアメリカを攻撃しようとする国など今のところ存在しないから、トランプ賛成派も反対派も脳天気なものである。一国の国家に介入すればどうなるのか、ベトナムで、イランで、イラクで、アフガニスタンでアメリカが介入したことで、アメリカに恩義を感じた国があっただろうか。アメリカも莫大な損失を被った。ベネズエラにはアメリカに抵抗する戦力も国民の意志もないだろう。ベネズエラはマドゥーロがなき後、それを喜んでいる国民が多いらしいが、多分国は混乱し、四分五裂し、今のハバナのような無法地帯と化すような予感がする。そしてその無法地帯は今後拡大していくだろう。

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