焦げ臭い
夜の温気が部屋にこもっていたので、朝起きてすぐに窓を開けて外気を入れた。空気に焦げくさい臭いが混じっている。昨日、昼前にけたたましい消防車のサイレンが鳴り響き、またどこかで火事らしいと思っていたところ、外で女性たちの話し声が聞こえてきた。何やら不穏な気配を感じた。火事は近いらしい。ベランダに出たがどこなのかわからない。マンションなら非常ベルが鳴るからそうではないとわかる。やがて焦げくさい臭いがしてきた。しばらくして消防車は引き上げたようだ。鎮火したのだろう。
しかし今朝になってもその焦げくさい臭いが残っているというわけだ。放火ではない限り、火事を出そうとして失火することはないだろうが、火事は自らも大変な思いがするし、周りもたいへんな迷惑を被る。火の始末には一層の注意が必要だと自戒する。
クロード・ミュトスとやらいうAIソフトがにわかに話題になっていて、たいへん危険なソフトだといいながら、政府も大手銀行もその導入を検討しているような話で訳がわからなかった。一昨日のプライムニュースでようやく疑問が氷解した。このソフトの最も主要な機能は、セキュリティの穴を見つけ出す能力が格段に高度であるということなのだ。人間が作り出すソフトには必ずバグというセキュリティの穴があり、それをしらみつぶしに潰してソフトは安全性を確保する。しかし人間のすることは不完全で、完璧に穴を塞ぐことは不可能なのだ。その見逃された穴を短時間で発見できるのがこのミュトスというソフトなのだ。現に主要で安全と見なされたソフトに、十年以上見逃されたバグがいくつも見つけ出された。
こんなものが公開されて市中に出回れば、悪意のある者や国が悪用してたいへんなことになる。ハッカーや北朝鮮や中国(多分ロシアやアメリカも)がハッキングするのは、そのバグを探して侵入しているのだが、そのバグが簡単に見つけられたらデジタル世界の崩壊につながりかねない。だから防衛のために国家やその機関、銀行がそのミュトスによって自らのセキュリティチェックを大至急しなければならないということなのだ。
いまは厳重に秘匿され、管理されているらしいそういうソフトは、それでもいつか必ず流出する。さらにレベルアップしたソフトを開発するものもあらわれるだろう。いたちごっこではあるが、とにかく先手を打って迅速に手を打たなければならないという話らしい。日本は早いような遅いような対応ということで、遅いだけではないらしいからいつもよりマシか。
番組の中では、AIが自らの判断で、人間が意図しない行動を起こすケースが発現しはじめていると語られていた。ターミネーターの世界は既に始まりつつあるらしい。
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