パワハラ
朝のブログを書いているときに、昔のことを思い出した。ちょうど石油パニックの年に入社したので、新人として走り回った。だから当時の物不足や仮需の騒ぎを体験している。そしてそのバカ騒ぎが終わった後のさまざまなよじれ、反動、狂ったように騒いで責任を問うていた主婦連やマスコミの知らんぷりをよく覚えている。彼らが騒いで物不足の事態を生み、製品を隠しているだろうとばかりに倉庫に押しかけて担当者をつるし上げたりしたが、彼らこそがマッチポンプであったこともよく覚えている。
わたしは化学会社のメーカーの化学製品(少量多品種の化学製品で精密化学品という)をさまざまな工場に販売する営業をしていた。主に折衝する相手は相手の工場の技術者であったが、資材購入部署の資材部とか購買部という部署ともよしみを通じておかなければならない。私の商売先は大手ではなかったので、ディーラー経由の販売であるけれど、やはりディーラー任せにはできないので資材とのやりとりもあった。
得意先で対抗会社の営業員ともしばしば出くわす。中には新人の私にいろいろと教えてくれる人もいたし、同業のたまり場になっている喫茶店なども教えてくれて、連れて行って紹介してくれたりした。そういう場所でしばしば話すのは資材の中でもくせの悪い担当者の話題だった。みんなに三悪人などと呼ばれた人はみな共通であった。いまなら間違いなくパワハラタイプで、自分の立場を笠に着て、いわゆる虎の威を借る狐というタイプだ。
ある会社の資材課長は特にそれがひどくて、休日に出てこさせたり、無理難題を言って鼻つまみだったのだが、その人が石油パニックの時に何ヶ月分もの原料を強引に納入させたことが噂になった。その人は自分の力を誇示し、鼻高々だった。十数年後にその会社は倒産した。その会社の倉庫には過剰な原料の在庫が残っていたそうである。中には石油パニックの時に仕入れた、とっくに使用期限切れのものもあったという話だ。
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