老害
トランプの老害がアメリカを傷つけている、と思うのは考えすぎなのだろうか。中国が毛沢東の老害によってどれほど傷つけられたのか、そのことを文化大革命以後の中国の歴史をさまざまな書籍で読んできた自分として、いまの中国の習近平の姿を見ると、いつか見た中国を見ている気がしている。中国が大好きなわたしとしてはとても残念なことに、習近平があたかも金正日と同じような行動をしていることに強い危惧を感じている。
極東の状況を思えば、いまアメリカのトランプが極東から手を引いていくという経緯がそのままであれば、韓国はアメリカにとってそれほど重きを置く必要がないという判断がなされる可能性がありそうである。それが公言されれば、あの朝鮮戦争が起こったときの状況が再現されかねない。あのときのアメリカの態度が朝鮮戦争をもたらしたことは歴史的事実である。では同じことが起きたときに、あのときのように、アメリカはアメリカの若者の兵士の損耗も覚悟して、朝鮮半島に兵士を送りこむだろうか。兵士の死を許容できない国は、軍隊を送ることが出来ない。
そのことは北朝鮮にとって極めて重要な認識の原点となる。アメリカは朝鮮半島に本気で関与する気がない、韓国を攻撃してもアメリカは兵力を動かさない、という状況を虎視眈々とにらんでいる。北朝鮮から見れば国境からソウルはたった300キロ、韓国を壊滅的に支配できるチャンスは目の前にあるのである。


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