知識の欠片(かけら)
棚にあった古い本を拾い読みしていて知った知識の欠片とそれについての感想。
愛知県の弥生時代の遺跡から発掘された大量の動物の骨片を調べたら、八割が豚の骨で残りがイノシシと鹿だったという。もちろん家畜としての豚である。奈良時代には豚を家畜として飼育していたことが確認されているが、弥生時代に既に豚が飼育されていたものと推定されたらしい。それならその時代には豚を食していたということであろう。
ところで家畜は、全般に野生のものと家畜化したものを比べると、家畜化してからの方がその脳が退化しているそうだ。犬や猫もそうだという。餌を与えられることで緊張感を失い、退化するのだろうか。ところで人間は自らを家畜化しているようなところがあるが、脳は退化せずにかえって発達している。どうしてそのような違いがあるのだろう。人間の社会生活というのはそれだけ脳の働く緊張感が必要だということなのかもしれない。それならその社会生活の中で自己中心的に振る舞い、社会の安定を乱すような人間というのは、たぶん脳が退化しているのだろう。その退化したとおぼしき人間に権力を与えていることの危うさは、人類全体の退化ということか。
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