毒
スマホやパソコンでネットニュースを見ていると、迷惑人間が懲らしめられる、という小話がいろいろ挟み込まれていて、ついおもしろいから読んでしまう。どうしておもしろいかといえば、現実の世の中ではこういう迷惑人間が懲らしめられるということがあまりないから、こうだったら痛快だろうなあと思っているからだろう。それで痛快を感じるだけならそれだけのことであるが、その迷惑人間の有様に毎回怒りを感じるその感情の乱れが、解消し切れないでいるような気がしてきた。現実にはこんなにうまく迷惑人間が懲らしめられたりしないことを知っているのだから、つまりそのギャップに不快感が解消しきれずくすぶっているということだ。毎回その迷惑人間の毒を注入され、解毒剤でそれを取り除いて元気を取り戻したようでいて、実は毒が少しずつ残り、それが蓄積されているような気がする。
そういうわけで、おもしろいけれどそういう小話はしばらく読まないことにしようかと思う。


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