『モンテ・クリスト伯』
映画『モンテ・クリスト伯』(フランス・ベルギー)を見た。子供向けの本で『巌窟王』を読み、高校生の時に祖父母の家にあった二巻本だったか三巻本だったかの、白い表紙のハードカバーの全訳版を読んだ。陥れられ、結婚式の当日に無実の罪で捕らえられ、脱出不能の牢獄に長い年月つながれ、そこで奇跡の出会いがあり・・・。その気の遠くなるような艱難辛苦を我がことのように感じながら、脱出後の復讐への強い思いに共感したものだ。思えばリベンジものに大いに興奮した最初だったかもしれない。
原作を読んだのが六十年も前なのでうろ覚えだが、かなり忠実に映画化されているように思う。復讐の痛快感と虚しさ、人の心の、計算通りには行かない移ろいや愛の強さなど、盛りだくさんに盛り込まれた物語が、この長い映画をあきずに一気に見せてくれた。
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