雑感4
昨日は終日雨。今日も朝から本降りで、夜まで降り続くそうだ。九月は本当に雨が多かった。
倉本聰の訃報を知り、彼の作品のことを思った。最初に脚本家の倉本聰を意識したのは萩原健一が主演した『前略おふくろ様』で、これはリアルタイムで見ていたし、後にもう一度ビデオ屋で借りて見直した。『北の国から』はすべてコレクションとして残してあるので、見ようと思えば最初から見直すことができる。リアルタイムでは忙しくてとびとびしか見られなかったが、あとで通しで二度ほど見ている。
映画での出会いは『冬の華』という高倉健主演の映画で、ヒロインは池上季実子だった。こういう映画があるのだ、と思った。ヤクザ映画なのだが、日本版のあしながおじさんとも言われた映画で、高倉健が本当に好い俳優だと思ったのはこの映画を見てからだ。そのあとに見た『駅 STATION』は日本映画の傑作だと思う。ヒロインは倍賞千恵子で素晴らしかった。根津甚八や烏丸せつこも忘れがたい。どちらも劇場で見て、そのあとコレクションとして録画したものを何度も見た。
他にも沢山のドラマや映画の脚本を書いているが、書き切れない。そういえば、山口瞳の本で、駆け出しの頃の倉本聰のことが書かれていて、ちょっとうれしかったことを思い出した。
100分de名著のシリーズ(Eテレ)ではオルダス・ハクスリーの『すばらしい新世界』が取り上げられていて、昨晩が最終回だった。百年近く前に書かれたユートピア小説で、そこにはすべての人びとが不幸を知らないし、感じることのない究極の世界が描かれている。そこに描かれている世界に向かって、現実の世界、いまの現代世界は向かいつつあるのだ、ということを改めて考えさせられた。どうしてそれが悪いのだ、といわれそうだが、私にはおぞましい世界に見える。いま改めて読み直しはじめたところだ。
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