様子を見に行く
連休中も面会は出来たが行く気にならず、連休明けの今夕、妻の病院へ行ってきた。今度の病院の面会は三時以降である。ゆっくりしていると帰りの道が混む。気がせくから、どうしてもおざなりな面会になるし、妻も上の空で相変わらず機嫌が悪いままだ。何を考えているのかよくわからない。会うのがあまりうれしくないらしい。
今度の病院はあまり妻と合わないのかもしれない。担当の若い看護師の一人に、多少言葉遣いがぞんざいで、その言葉遣いのままの介護ならあまり快適ではないだろうと想像する人がいる。忙しいのはわかるが、こちらがどう受け止めるのかについての斟酌が感じられない。
行ってよかったと思える面会ではないのは残念だ。はっきりと妻が不満を口にすれば、相談員と話して退院を早めて、もともとの病院へ戻ることにしても好いのだが、こちらからそそのかすように誘導するのもどうかと思って黙っていた。不満を態度に出すと待遇が悪くなって、結果的に困るのは妻である。本人に希望を訊けば帰りたいというだろう。帰りたいところというのは彼女の家である。彼女が彼女の両親と暮らした家である。私の住む家では決してない。その彼女の家は、両親が死んでから義兄が家屋を破却して更地にして処分してしまった。もうこの世にないのである。そのことが妻には理解できない。彼女の希望は叶えようがないのである。
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