揚げ足とり
人の間違いにすぐ気がつく。人の間違いに気がつくのに自分の間違いには気がつかないことが多い。若いときは気がつくとすぐ他人にそれを指摘した。さすがに人前で相手に恥をかかせるような指摘の仕方はしないように気をつけていたつもりである。その代わり、他人に自分のまちがいを指摘されれば素直に礼を言い、訂正した。人前で恥をかくような指摘でさえなければ、私は間違いをしてくれることは有難いと思う。
世の中にはまちがいを指摘されると恥をかかされた、と怒る人が結構多い。こちらは善意のつもりだから意外だったけれど、怒る人の方が多いことに気がついてからは、よほどのことがなければ他人のまちがいを指摘するのはやめて、見て見ぬふりをするようになった。たいていどっちでもいいことだったりするし、困るのは本人なのだから。
長く続いた友人は、たいていまちがいを指摘すると素直にありがとう、という人間ばかりである。お互いにそれで後を引くことはない。悪気はないことがわかっている。
世の中にはどうでもいいことに揚げ足とりをして、自分の賢さや正しさをアピールする人がいる。自分のアピールのためだから、多くの人が知るような形で指摘するから角が立つ。ちょっと大人げない気がする。他人事ながらなんとなく恥ずかしい。
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