芸能・アイドル

2012年5月 8日 (火)

由紀さおりのライブ

 BS-TBSで由紀さおりのライブを放送していた。100人の観客相手のライブと云うことで、見ているこちらもその場にいるような臨場感であった。至福の50分間(CMいり)であった。
 最初が西田佐知子の歌、一曲おいていしだあゆみの「ブルーライトヨコハマ」どれも好きな歌ばかりである。サックスを主体のジャズ調だが、いじりすぎていないから聞きやすい。すぐ後ろで弾くバイオリンの女性がとても美人。いつも由紀さおりの絵に映る。次に歌ったのが美空ひばりの「哀愁波止場」、これは美空ひばりが勧めた曲だそうだ。絶品である。こんな良い歌だとは知らなかった。つづいて同じ美空ひばりの「りんご追分」、パーカッションション主体にフルートという斬新な伴奏で、ほとんどアカペラのようである。
 ここでやっと自分の持ち歌を歌う。私も大好きな「生きがい」。別れた後でも相手を気遣い、自分の生きがいだという、この歌を歌う由紀さおりがとても良い。私の人生を思い返させた。この歌を歌っているときのような連れ合いなら一生添えるのに。
 その後吉田美奈子さんという人の作詞作曲した、「星の海」という歌を絶唱した。この歌は今回の東日本大震災の鎮魂の曲だそうだが、直接的な言葉を全く使わずに、宇宙と魂と云う言葉に深い思いが込められていて胸が熱くなった。今まで聞いた鎮魂の曲では最も心に響くものだった。ラストはもちろん「夜明けのスキャット」。出だしは美人のバイオリンのお姉さんが弦で弾くのではなく、指ではじいて音を出す。しゃれていてとても良かった。

 由紀さおりがアメリカで絶賛されたのはフロックなどでは決してないことがよく分かった。文句なくすばらしい。繰り返すが至福の時間であった。録画しなかったことを悔やむ。